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放送大学
石川学習センター

所長ご挨拶

平均寿命が延び、人生百年時代と言われるようになってきました。このきっかけは、世界中で話題になったリンダ・グラットンとアンドリュー・スコットによる『LIFE SHIFT‐100年時代の人生戦略』(東洋経済新報社、2016年)です。これは、広く社会的な関心を持たれ、2017年の流行語大賞にもノミネートされました。

私たちは、その100年という長い時間をどのように生きるかということを考えてみなければならない時代に入りつつあります。これまでのように、若いときに教育を受け、その後に社会人となって働き、仕事をリタイアしたのちは悠々自適な余生を過ごすというパターンでは通用しなくなると見られているからです。

また、技術的変化、特にコンピュータ技術の進歩は著しいものがあり、それも私たちの社会構造に大きな影響を与えると考えられます。例えば、シンギュラリティ(技術的特異点)という言葉があります。これは、数学者のジョン・フォン・ノイマンが初めて提示し、最近は2045年問題としてマスコミなどで取り上げられることが多くなってきた概念です。その意味は、簡単に言えば2045年頃には人工知能(AI)が人間を超える能力を持つようになり、その影響から不連続的で大きな社会構造変化がもたらされるというものです。確かにコンピュータ技術の発展はめざましく、将棋や囲碁はすでにAIがチャンピオンとなっていますし、車の自動運転も技術的には十分可能であり実用化はそう遠い話ではありません。一昔前は、実現がかなり難しいと見られていた自動翻訳もかなりのレベルに到達しています。インターネットで多言語対応の翻訳ソフトを使った経験のある方も多いはずです。このような技術の発展は、私たちの仕事にも変化をもたらし、現在「人」が行っている仕事の45%は、コンピュータにより代替できるようになると言われています。

社会や産業の構造が激変する流れの中で、人間は何をすべきなのかが問われつつあります。私たちの一人一人が自らの存在価値を見いだし、有意義な100年の人生を過ごすには、急速な社会変化に対して柔軟に適応する能力を持つことが重要になってくるのです。積極的に自らの可能性を広げていくためには、自らの興味関心に基づいた自律的で継続的な「学び」が欠かせません。「人」は、学ぶことにより新たな知識や能力を身につけ、考え、創造性を発揮することができる存在です。

放送大学は、優秀な講師陣による社会的な「学び」の場を提供しています。また、各地域に設置された学習センターは、ネットワークを組み情報交換を行いつつ、よりよい「学び」の場の実現を目指しています。放送やオンラインによる幅の広いプログラム提供に加え、履修者のサポートや各学習センター独自の講義開講なども行っています。さらに、講義を受講するだけではなく、共に学んだ仲間として学習者の横のつながりをつくり、修了後もグループで活動される方もおられます。

ひとり一人のニーズに合った多様な学び方ができる放送大学を、ぜひ積極的にご利用ください。

石川学習センター所長
平田透

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