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放送大学
大分学習センター

所長ご挨拶

卒業研究の構想発表会を終えて

 新型コロナウイルス感染症が5類に移行して、ぴたっと関連情報が消えたように感じます。この原稿を執筆中の6月7日時点での感染者数を知りたいと思い、ネットで何回かのクリックを経て、「令和5年第22週(令和5年5月29日から令和5年6月4日まで)分については、6月9日(金)に公表予定」とありました。ちなみに前週第21週の全国の感染者は17,864人でした。

 5月の連休前までは、感染者数の増減は重大関心事の一つでしたが、感染症の位置づけや取り扱いが変わるとこうまで無関心になるものかと、私自身いろいろな意味で考えさせられました。まだまだ油断できませんが、一方で前向きに考えると、さまざまな行動制限から解放されて、授業やサークル、職場の出張、会合などが、4年前とほぼ同様にできるようになりました。

 さて、6月10日(土)の午後から『令和5年度卒業研究構想発表会』が開かれました。当センターでは、卒業研究の履修過程で、何回かの発表会を設け、そのつど、研究の振り返りや整理を行い、着実に次のステップに進めるよう側面的なサポートを行っています。今回の構想発表会もその一環です。今年度卒業研究を履修している学生は8名で、発表は強制ではなく任意ですが、全員が発表しました。加えて指導教員5名、客員教員3名、在学生11名、センタースタッフ4名の参加がありました。昨年度の構想発表会と同じくたいへん盛況であり、しかも発表者一人ひとりの研究の質がひじょうに高く、指導教員・客員教員の先生方から、決して社交辞令ではない高い評価をえました。11月の報告書提出締切まで期間は長くありませんが、この調子を維持して、文献の精読、データ収集・分析、文章化に努め、次の中間発表に備えてほしいと願っています。

 一方で、こうした発表会は在学生の卒業研究への動機づけを高めることにも寄与しています。今回参加した在学生の皆さんのほとんどは、次年度以降に卒業研究や大学院修士課程への進学を目指しています。今回の発表を聞いて、自身のこれからの学びがはっきりと方向づけられたのではないかと思います。

 来年度以降の卒業研究については、申請の仕方(インターネット申請可)や指導教員を原則として本部の専任教員とするなど、変更点もありますが、当センターとしても引き続きさまざまなサポートをしていたいと考えています。

(「ゆふ」111号より)

大分学習センター所長
古城 和敬

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