所長ご挨拶
新年明けましておめでとうございます。本年も大分学習センターをどうぞよろしくお願いいたします。
そして、本年も新型コロナウイルスの侵入を防がねばなりません。私が着任した2020年4月からもうすぐ3年が経過しますが、この間、累積すると日本人の5人に1人が感染し、死者数も徐々に増えている状況です。ですが、一方で「感染症対策疲れ」もあってこの種の情報にどうも鈍感になり過ぎている気がします。
こうしたコロナ禍の問題も含め、今年も当センターには取り組むべき課題がいくつかあります。その一つは宇佐分室のさらなる活性化です。宇佐分室は、宇佐市・宇佐市教育委員会のご支援をいただき、2年前に宇佐神宮近くの国道沿いの宇佐公民館内に移転しました。これからますます県北の視聴施設の拠点としての機能を強めていきたいと思います。
実はそうした意図もあって、昨年12月14日に、「ユニバーシティ・カフェinUSA」と題して、私が毎月1回行うカフェ(ゼミ)を宇佐分室で開講したところ、なんと、カフェとしては異例の20名の皆さんの参加を得ました。そのうち10名が放送大学学生で、他の10名は宇佐市民の皆さんでした。宇佐市在住の学生の小松さんは、近所の複数の友だちを誘ってくれ、分室が間借りする宇佐公民館がコロナ禍でスリッパ持参を求めていることから、事前に多数のスリッパを用意してくれました。同じく宇佐市在住の中本同窓会会長や甲斐副会長さんも参加を呼びかけてくれ、カフェとしてはたいへんな盛況でした。
当日のカフェでは、身近な人々の支えあいが日々のストレスを低減し、心身の健康の維持・増進に寄与すること、そして仕事のできばえにも影響することなど、健康社会心理学的な研究にもとづいて紹介しました。70分程度の話と参加者全員の意見・感想をうかがってカフェを終えましたが、このカフェ自体が皆さんの支えあいで成り立ち、皆でつくり上げているような気がして、心あたたかい気分を共有できました。皆さんの支えがあって、当センターの運営が成り立っていることをあらためて実感しました。
宇佐分室のさらなる活性化に向けて、皆さんのご意見も参考にしたいと思います。どうぞ事務局にご意見等をお寄せください。皆さんにとって、今年がよい年でありますようお祈りいたします。
(「ゆふ」109号より)
大分学習センター所長
古城 和敬