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放送大学
熊本学習センター

教員紹介

 学習センター所長と客員教員による学習相談を毎月行っています。スケジュールや相談の予約については、このホームページの「お知らせ」一覧から『学習相談カレンダー』をご覧ください。在学生のみ参加できる面接学習(愛称:サブレ)についても、このホームページの「お知らせ」に開催予定を掲載してお知らせします。
     

古島 幹雄
専門:数学、複素代数幾何学、多変数複素解析学

熊本学習センター所長、熊本大学名誉教授

 熊本大学退職と同時に職業的数学者を返上し、アマチュアの路地裏の数学者として放送大学で新たな第一歩を踏み出しました。アマチュアになり身も心も軽くなったせいか、随分前にギブアップした問題の研究に再挑戦したくなりました。昔の研究ノートを見返していると、当時の行き詰まりがひしひしと伝わり気が重くなります。何が足りない?何処に見落としがあるのか?そのような検証は研究に限ったことではありませんが、逃げずにそれをしっかりやらないと先には一歩も進めません。路地裏の数学者は孤独です。居場所も研究室ではなく、豆腐売りのオヤジが今にも出てきそうな路地裏です。昨今は、路地裏から、豆腐売りも、子供たちの笑い声も、昔の趣もすっかり消えましたが、そこには何かがあります。それに気づいた時、私も私の問題も一歩前進できるような気がします。生涯学修第2幕では魂の浄化のための数学を面白いと思います。

稲葉 継陽
専門:日本史学

熊本学習センター客員教授、熊本大学教授

 私の専門は日本史学、その中でも特に戦国時代から江戸時代初期までの社会経済や国家を対象とした研究です。
 みなさんは、現在の熊本県の大半が江戸時代には熊本藩の領地で、熊本城を造った加藤家は早くに改易され、その後、廃藩置県まで長く細川家が藩主をつとめたことをご存知でしょう。熊本には、その細川家や家老の松井家、さらに地域の庄屋層の家に蓄積された膨大な歴史資料(古文書など)が存在します。これらを駆使して研究を続けています。
 あらためて世界史の年表を見てみましょう。1618年に勃発した三十年戦争から、19世紀はじめのナポレオン帝国の形成・崩壊まで、同時代のヨーロッパは戦争つづきでした。しかしその間に、日本では内戦も対外戦争も凍結維持されていたのです。この特殊な長期平和を「天下泰平」といいました。天下泰平は戦国社会(内戦)の中からどのようにして生まれ、それを維持する真の力は江戸時代の社会のどこに存在し、私たちに何を教えてくれるでしょうか。みなさんと一緒に探求したいと思っています。

梅澤 彩
専門:法学、民法(家族法)

熊本学習センター客員准教授、熊本大学准教授

 民法(家族法)を中心に、家族と医療にかかわる問題を研究しています。具体的には、離婚後の面会交流および養育費に関する問題、児童虐待および養子・里親に関する問題、生殖補助医療における親子関係・出自を知る権利などです。比較法としては、ニュージーランド法を専門としています。
 私の専門分野である家族法は、複雑多様化する社会においても、みなさんにとって身近なものであり、自分の問題として捉えやすいものだと思います。 しかし、近時における少子高齢化、生殖補助医療の進展、虐待の増加という現象は、従来の固定観念では対応できない、新しい問題を生み出しています。近年では、家事事件に関する最高裁の判断も多く出されており、伝統的な家族観から新しい家族観への転換もみられているところです。
 社会の実態を一つの契機として、家族や社会・法の在り方について、みなさんと一緒に考えてみたいと思います。

河添 博幸
専門:心理学、人間関係論、コミュニケーション論

熊本学習センター客員准教授

 私の専門分野は心理学全般です。その中で特に精神分析学、心理療法、カウンセリングといったコアな部分と、応用的な側面として、ポジティブ心理学、犯罪心理学、また人間関係論やコミュニケーション論という、どちらかというと幅広い分野を専門としています。さらに、10代からの音楽活動を今でも続けており、心理療法として打楽器を主体とした独自の心理療法を行っています。表向きにはこのようなことですが、根底にある研究テーマは愛とエロスです。愛するということ、愛されるということ、愛とはいったい何なのか、エロスと愛の関係など、生きていく上での愛のテーマは永遠です。文献研究のみならず、音楽、映画、演劇、絵画、小説などをとおして描かれる人間の愛も大きな研究テーマとなります。様々な分野がAIに取って代わられようとする現代において、このような深層心理的テーマがさらなる必要性を増していると考えるのは私だけでしょうか。皆さんと一緒に考えていければと思っています。

慶田 勝彦
専門:文化人類学、東アフリカ民族誌、<水俣病>事件アーカイブズ

熊本学習センター客員教授、熊本大学教授

 グローバル化する現代社会・文化・歴史・政治・宗教などの多元的交差性を文化人類学・民族誌研究で培った思考と方法で探究しています。教育面では、学内外で文化人類学、現代文化論、文化遺産論、記憶遺産論、現代文化資源論などを担当し、幅広いトピックについて学生、院生たちと一緒に考えてきました。地域的には、これまで東アフリカ・ケニア海岸地方との研究連携を英国社会人類学者、ケニア人研究者、イタリア人映像作家等と推進してきましたが、最近は学内のプロジェクトでもある<水俣病>事件アーカイブズ研究に新たな地域研究の可能性を感じています。また、映画、写真、音楽(ロック、ブルース、ヒップホップ、ラップ、アフリカン・ポップス)、そして博物館・美術館めぐりなども私にとっては人類学の魅力の宝庫です。みなさんと面白い「問い」をたて、その「問い」に各自が異なる答えを見つける人類学的思考の旅ができれば嬉しいです。

古賀 倫嗣
専門:社会学、地域政策論、生涯学習論

熊本学習センター客員教授、熊本大学名誉教授

 専門分野は、社会学・地域政策論・生涯学習論。主要な研究テーマは、「学校と地域の連携・協働システムの開発」です。具体的には、就学前教育、小中一貫教育、コミュニティ・スクール、家庭教育支援等について、学校・公民館などで指導・助言に当たっています。
 平成27・28年度、熊本大学教育学部附属教育実践総合センター長として、熊本市教育委員会と連携し、「ユア・フレンド事業(不登校の子ども援助)」や市立公民館における「フレンドシップ事業(小学生と学生の協働)」など多様な活動を運営してきました。また、平成29年からは、日本生活体験学習学会会長として、自然体験指導者の育成、「通学合宿」の普及など、子どもたちの体験活動を推進する実践活動に関わっています。こうした研究・実践活動の成果を放送大学の授業に活かせることができれば幸いです。

小池 ウルスラ
専門:ドイツ語教育・ドイツ社会文化史

熊本学習センター客員教授、熊本大学教授

 私はドイツ語教育・社会文化史に関して、30年間以上日本の国立大学で教鞭をとっております。現在、熊本大学多言語文化総合教育センターで、Multidisciplinary Studies とドイツ語のコースを担当しております。Multidisciplinary Studiesは英語で実施され、熊本大学のグローバル化を象徴する科目です。仕事を通じて、日頃、異文化コミュニケーションの円滑化に努めております。
 スイス・チューリヒ大学文学部日本学科の出身として、日欧文化の比較に興味を持っております。日本近代史を研究しているうちに、中央ヨーロッパにおける近代国家の形成、言語と文学の国民統一などに関心を持ち、私のルーツであるドイツ語圏事情の勉強に取り込むようになりました。特にドイツの歴史は、ドラマチックに感じます。ドイツという国は、神聖ローマ帝国からEU統合まで、1200年にわたる栄光と挫折の起伏に富んだ道のりを歩んできました。私の母国のスイスは、隣国でありながら、中世以降にまったく異なる形での発展を遂げました。
 過去・現在のヨーロッパとドイツ語圏にご興味のある方は、お気楽にお声をお掛けください。

佐々木 千穂
専門:言語聴覚学、地域リハビリテーション、ICT支援(ICT:パソコンやスマートフォンなどによる情報通信技術)

熊本学習センター客員教授、熊本保健科学大学教授 

 私の専門は言語聴覚学や地域リハビリテーションと呼ばれる分野で、障害のある方々(子どもを含む)の社会参加支援を研究テーマの1つにしています。言語聴覚学は聴こえや言葉、飲み込み(摂食や嚥下)に関わる分野・領域ですが、人工呼吸器を装用したいわゆる医療的ケアが必要な方々へのICT技術を駆使した遠隔支援なども行っています。
 コロナ禍でオンラインを併用した授業へのアクセスにお困りの方がいらっしゃいましたら、学習相談の際にパソコンやスマートフォンの操作等についての説明や練習を提供させていただくこともできますので気軽にご相談ください。

中野 裕司
専門:情報工学

熊本学習センター客員教授、熊本大学教授

 少し前までは、インターネット利用はパソコンが主流でしたが、今やスマホやタブレットをお使いの方のほうが多いかもしれません。さらに、スマートスピーカーやスマホにむかって「アレ...」「ねぇ...」「ヘイ...」などと話しかけている方も多いのではないでしょうか。これらの機器は、基本的にはインターネットに接続されたパソコンとほぼ同じ構造をしていますが、キーボードやマウスで操作するのではなく、指でなぞったり、声で操作したり、より簡単・便利に使えるようにすることで、短期間に広く普及してきました。このように、既に情報技術は日常生活に深く浸透し、それを豊かにしている反面、サーバー犯罪などの負の側面もあります。情報技術を学び、安全に活用するためのお手伝いができれば幸いです。

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