ホームページ

文字サイズ
放送大学
鳥取学習センター

所長ご挨拶

所長挨拶

所長 田中 久隆

 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が始まって2年が経ちました。この間、私たちの生活環境が大きく変わりました。さまざまな感染拡大対策の実施、ワクチンの接種、家庭でのリモートワーク、そして教育機関のオンライン授業など、これまでに経験したことのない難しい対応を余儀なくされてきました。なかなか感染拡大が収まらない中、2022年度第1学期には鳥取学習センターに85名の入学生をお迎えすることができました。在学生の皆さんと一緒に楽しく勉学に励んで行きましょう。

 入学生・在学生の皆さんは、リベラル・アーツ(Liberal arts)という言葉をお聞きになったことがあると思います。岩波書店広辞苑(第7版、2018年)には二つの意味が載っており、その二つ目に「自由な心や批判的知性の育成、また自己覚醒を目的にした大学の教養教育の課程」とあります。また、三省堂新辞林(1999年)には「職業や専門に直接結びつかない教養。また、そのための普通教育」とあります。さらに、「人文科学、社会科学、自然科学の基礎的分野を横断的に教育する教育課程の名称」とも言われています。我が国では、このリベラル・アーツのコンセプトに基づいて教育を行う学部を一般に「教養学部」と呼び、私たち放送大学の学部も「教養学部」と銘打っています。ご存じのとおり、放送大学の授業科目には職業や専門に密接な授業もありますが、しかし多くの授業はリベラル・アーツのコンセプト内にあるものと私は考えています。

 広く知られている話ですが、アップルの創業者の一人、故スティーブ・ジョブズは新製品の発表会で「アイデアはリベラル・アーツとテクノロジーの交差点に立つことで生まれる」と述べています。専門的な知識や経験だけでは決して良い製品のアイデアは生まれず、普段は役に立つとは思えないリベラル・アーツの広範な知識や自己が磨いてきた感性との相互作用が大切だと言っているのでしょう。このスティーブ・ジョブズの考えは、スマホなどの工業製品に対してだけでなく、私たちの生活に役立つ新しいアイデアの創造やさまざまな場面で出くわす課題の克服に対しても同じことが言えるように思います。

 リベラル・アーツ教育を行っているこの放送大学で、すぐに役立つ「知識」だけでなく、いつか役に立つであろう「教養」を楽しく学んで行きましょう。われわれ学習センターのスタッフが、そのお手伝いをします。


ページの先頭へページの先頭へ