御霊・鹿・水銀からみる奈良(10/25-10/26開講)
◆ 御霊・鹿・水銀からみる奈良◆

講師:渡邉 伸一 先生(奈良教育大学教授)
開講日:令和7年10月25日・10月26日
【授業内容】
奈良の歴史と文化(財)を、主に御霊(怨霊)信仰、鹿、水銀の 3 点に着目して読み解いていく内容でした。奈良が御霊信仰揺籃の地なのはなぜか。御霊信仰が日本人の宗教観に与えた影響とは何か。奈良ではなぜ鹿が神鹿になったのか。神鹿の誕生と春日若宮「おん祭」創始との関係とは。特に「水銀」と奈良がどのように結びつき、密接にかかわっていたのかという事実を学ぶことができ、とても興味深い授業でした。


10月26日(日)は、徒歩による東大寺周辺での臨地学習でした。東大寺大仏などの建造の際には、鍍金材料として大量の水銀が不可欠であったといわれています。そのことから、奈良時代における水銀汚染の深刻な問題についても考えさせられる学習となりました。


