奈良で体感する日本の建築の歴史(5/24-25開講)
◆ 奈良で体感する日本の建築の歴史 ◆
講師:坂井 禎介 先生(奈良女子大学・専任講師)
開講日:令和7年5月24日・25日
【授業内容】
日本の寺院建築は、中国建築の影響を受けて伝来したものの、日本の職人たちの手によって独自の発展を遂げました。そうして培われた日本独自の建築美は、現在では世界中から高い評価を受けています。奈良時代には、新興宗教であった仏教を国づくりの柱とする動きの中で、国家事業として東大寺のような巨大な寺院建築が造営されました。そのスケールの大きさは、国家の威信を象徴し、民衆を納得させようとする社会的背景がありました。
本講義では、建築の形態や様式そのものにとどまらず、そこに秘められた歴史的背景や社会的意味にも目を向け、より深く建築文化を学びます。
5月25日(日)午後は法隆寺での臨地学習でした。 現存する世界最古の木造五重塔とされる国宝の五重塔をはじめ、入母屋造の金堂、そして屋根の曲線が美しい南大門・中門を間近に見学し、それぞれの荘厳な建築美に深い感銘を受けました。