教員紹介
高知学習センターでは、所長と6名の客員教員が皆さんの学習をサポートします。学習方法やレポートの書き方等、学生さんの抱えている修学上の様々な問題についてお答えする学習相談や、学生・一般の方向けの「教養を深めるセミナー」を担当しています。お気軽にご参加ください。
藤田 佐和
がん看護学
令和7年度より講師を務めさせていただく高知県立大学大学院看護学研究科の藤田佐和と申します。土佐市出身です。二人にひとりが"がん"に罹患する時代、多様なニーズをもつがん患者さんやご家族の支援に特化し、高度な看護実践能力を有するがん看護専門看護師や教育・研究者を社会に送りだすことを使命と感じつつ、多くの可能性を秘めた大学院生とともに学んでいます。
研究テーマは、 "病気との折り合い"を中心においています。医療現場では、がん患者は脆弱性が高い存在であるとみなし、本人のもつ力に着目するという思考は乏しい時代がありました。しかし、患者は病気の体験において無力ではなく自身の本来の力を認識できなくなっているだけで、医療者がその力を捉えることによりがん患者への看護の新たな視点が見いだせるのではないかと考え、「折り合いをつける力」の研究をMasteryの理論を基盤に取り組んできました。
講義の中では、現在のがん医療・看護の課題を取り上げ、患者の持つ力に着眼して、治療・療養生活過程について考えていきます。がんや治らない病気と向き合っている方々が感じたり、考えてていることや、価値観や信念を大事にして、その人らしい充実した生活を送るために、日常生活の中に病気をうまく組み込んでいく方策について、皆様とともに学びを深めていくことができればうれしく思います。よろしくお願いいたします。

矢野 宏光
スポーツ心理学・運動心理学・健康心理学
高知大学教育学部の保健体育教育コースに所属しています。学問分野の専門は、スポーツ心理学、運動心理学、健康心理学で、実技の専門は剣道(剣道教士七段)です。これまで、一貫して「心と身体のつながり」に焦点をあてた研究を行ってきました。
近年はオリンピック代表選手や候補選手のメンタルサポートに従事しています。東京2020オリンピックでは、サポートしていた選手が見事に金メダルを獲得し、感動で心が震えたのを思い出します。緊迫した場面で発揮されるオリンピアンの心の強さ、それは"努力"によって鍛えあげられたものであることはあまり知られていません。
試合場面で自己のパフォーマンスを十分に発揮するために、どのような心理的スキルが必要で、それをどのような方法でトレーニングし、身に付けていくのか、とても興味深いところです。実はこの方法論、トップアスリートだけにあてはまるのではなく、一般人にも十分に適用されるのです。ここ一番で自分の実力を十分に発揮させたい、日々の生活をもっと前向きに生きたい、という一般の人達の悩みを解消するための方法論としても効果的なのです。
講義では、運動パフォーマンスや心身の健康度を高めるために必要な心理学の理論とその実践について解説していきます。スポーツや運動、健康と『心』の関係性に興味のある皆さんとともに、学びを深めていくことができればたいへんうれしく思います。どうぞよろしくお願いいたします。

森田 美佐
家政学・生活経営学・家族関係学
高知大学教育学部に所属しております、森田美佐と申します。教育学部では、家庭科教育コースに所属し、家庭科の教員を目指す学生と共に学んでおります。また同大学院(スポーツ・芸術文化共創専攻)でも大学院生と共に、社会におけるジェンダー問題を学んでいます。
「家庭科の学習は、基本、料理と裁縫ではなかったのか?」と考える方もおられるかもしれません。現代の家庭科は、衣・食・住といった学びはもちろん重視しつつ、人生100年時代において、私たちの生活の質向上に向けて、どのような生活資源をマネジメントすればよいかを学習しています。
これまでの日本では、「学校を卒業し、仕事をし、退職する」「学校を卒業し、家庭に入る」というライフスタイルが一般的だった時代がありました。また家族においても、結婚することや、3世代が同居することを標準と考えてきた人が多かったかもしれません。
しかし少子高齢化、個人の価値観の変化、グローバル化等が進む中で、私たちをとりまく社会・経済環境は大きく変化しています。また個人や家族の価値観も変わっています。このような中で、何歳になっても私らしく、私が価値があると思う生活を営むにはどうしたらよいのか。それを考える方法として、私はジェンダー平等をキーワードに研究を続けています。
皆さんに教えていただくことも多いと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

大槻 知史
コミュニティ防災論・防災教育論
高知大学 地域協働学部/防災推進センター 危機管理分野の大槻と申します。
南海トラフ地震や豪雨災害など、いろんな災害への対策が必要だとは「わかっているけど」、なかなか備えをするのは面倒くさいですよね(にんげんだもの)。
そんなわたしたち人間の当たり前の特徴を愛しながら、自分や家族、地区の状況やリスクに合わせた防災を進めていくにはどうすればいいか。そして「防災」を単に災害から生命を守るためでなく、日々の暮らしを楽しく、地域を元気にし、子どもや大人の成長にもつながるにはどうしたらいいのか、そんなことを研究テーマにしています。
いわゆる専門家の知識だけでなく、皆さんの人生経験で育まれた知恵を活かしてこそ、防災は現実的で役に立つものになります。双方向の関わりを大切にして、皆さんと一緒に暮らしに根ざした楽しい防災を作り上げていければと考えています。

奥村 知世
地球生命科学
高知大学物部キャンパスにある海洋コア国際研究所の奥村知世と申します。
私の所属する海洋コア国際研究所は、海底から採取された筒状の堆積物を保管・管理・研究する、世界三大研究拠点の一つです。多種多様な分析機器を備え、地球環境や気候変動に関する研究が行われています。普段は、この研究所で自身の研究を進めるとともに、農林海洋科学部において地球科学関連の授業を担当し、学生の研究指導も行っています。
私の研究対象は、主に炭酸カルシウム(CaCO₃)から構成される生体鉱物(生物が作り出す鉱物)や石灰岩で、それらに刻まれた生命活動や環境変遷の歴史を読み解くことをテーマに研究を進めています。炭酸カルシウムは、最も身近な生体鉱物であり、水中の炭酸成分や大気中の二酸化炭素の挙動と密接に関わることから、地球上の生命活動やその進化の歴史、環境変遷を記録する重要な鉱物です。
高知には、日本三大鍾乳洞の一つである龍河洞があり、国内有数の石灰岩地帯が広がっています。また、世界的にも評価される宝石サンゴの産地としても知られ、私にとって非常に魅力的な研究フィールドです。講義では、こうした身近な対象を紹介しながら、石灰岩に刻まれた壮大な時空間スケールの物語を一緒に読み解き、地球科学や生命科学への理解を深めていければと思っております。
どうぞよろしくお願いいたします。

濵田 愛
都市計画・都市デザイン・まちづくり
高知県立大学文化学部で、都市やまちの歴史や計画について研究しています。研究対象は、私たちが普段暮らしている都市空間です。身近な地域の空間は、一人ひとりの記憶や地域の文化とも切り離せません。
そんな、私たちを取り巻く身の回りの都市空間について、歴史や産業、人々の活動や制度などの観点から読み解き、未来の構想や計画などを検討していきます。
講義を通じて、みなさんと共に、都市やまちの歴史や計画の理解を深め、地域での暮らしの経験や記憶を共有しながら、身近な地域の文化を再認識していけたらと思います。
どうぞよろしくお願いいたします!

