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放送大学
高知学習センター

教員紹介

高知学習センターでは、所長と7名の客員教員が皆さんの学習をサポートします。学習方法やレポートの書き方等、学生さんの抱えている修学上の様々な問題についてお答えする学習相談や、学生・一般の方向けの「教養を深めるセミナー」を担当しています。お気軽にご参加ください。
     

玉里 恵美子
社会学・農村社会学・地域社会学

はじめまして。高知大学地域協働学部の玉里恵美子と申します。大阪府出身で、早口の関西弁は相変わらずですが、土佐弁もどきも少しは話せるようになってきて、私も高知の人間になってきたなあと思う毎日です。地域協働学部では、学生と地域の皆さんと一緒に、地域課題を解決するために、「協働」という視点で大学教育を行っています。地域では、地域福祉の考え方を学びあいながら、「共助」を大切にした地域づくりを検討していきます。これが私の研究テーマにもなっています。それともう一つ、高知に来てから私が関心を持ち続けているのが「土佐の社会事業家」というテーマです。社会福祉の黎明期に、子どもたちのために愛情を注いだ高知県出身の社会事業家をご存じでしょうか。韓国孤児3000人の母(オモニ)と呼ばれた田内千鶴子さんや、保育の父と言われる佐竹音二郎さんです。この他にも多くの社会事業家が活躍しました。今回、放送大学客員教員をお引き受けするにあたり、放送大学生の皆さんと「土佐の社会事業家」について思いをはせ、一緒に調べて、彼らの思想について深めていくことができればと思いました。皆さんとお会いするのを楽しみにしています。どうぞ、よろしくお願いいたします。

村山 雅史
同位体地球化学・古海洋学・海洋地質学

高知大学農林海洋科学部で海洋資源科学分野、特に、深海底に眠るマンガン団塊や海底熱水鉱床やレアアース泥などの金属資源、メタンハイドレートなどのエネルギー資源などに関連した授業を中心に担当しています。ベースメタルはもちろんのこと、レアメタルやレアアースなどの希少な金属は、スマートフォンやパソコン、ハイブリッドカーや電気自動車などに多く使われており、現代社会では最先端産業に欠かせない重要な元素です。このような資源は国土の小さい日本の陸上からは産出せず、ほとんどが海外からの輸入に頼っているのが現状です。しかしながら、世界第6位の広さを誇る日本の排他的経済水域(EEZ)の深海底には多量に存在していることがわかってきています。このように、我々の住んでいる日本列島周辺に存在し、日頃から親しんできた'海'からは多くの恵みを受けています。

一方、人間がおこなう資源開発で、海洋生態系の変化や環境の汚染がおきたりもします。そのために、私たちは'海'のことを調査し、よく理解したうえで利用すること、さらに護(まも)っていく総合的な海洋管理をおこなうことが必要になってきます。私は、海洋研究に携わり30年が経ちましたが、海洋調査に行くたびに新しい発見があり、未知なる'海'の魅力の虜になっています。我々のまわりに身近に存在する'海'の姿を解き明かし、皆さんと一緒に学んでいきたいと思います。どうぞ宜しくお願いします。

矢野 宏光
スポーツ心理学・運動心理学・健康心理学

 高知大学教育学部の保健体育教育コースに所属しています。学問分野の専門は、スポーツ心理学、運動心理学、健康心理学で、実技の専門は剣道(剣道教士七段)です。これまで、一貫して「心と身体のつながり」に焦点をあてた研究を行ってきました。
 近年はオリンピック代表選手や候補選手のメンタルサポートに従事しています。東京2020オリンピックでは、サポートしていた選手が見事に金メダルを獲得し、感動で心が震えたのを思い出します。緊迫した場面で発揮されるオリンピアンの心の強さ、それは"努力"によって鍛えあげられたものであることはあまり知られていません。
 試合場面で自己のパフォーマンスを十分に発揮するために、どのような心理的スキルが必要で、それをどのような方法でトレーニングし、身に付けていくのか、とても興味深いところです。実はこの方法論、トップアスリートだけにあてはまるのではなく、一般人にも十分に適用されるのです。ここ一番で自分の実力を十分に発揮させたい、日々の生活をもっと前向きに生きたい、という一般の人達の悩みを解消するための方法論としても効果的なのです。
 講義では、運動パフォーマンスや心身の健康度を高めるために必要な心理学の理論とその実践について解説していきます。スポーツや運動、健康と『心』の関係性に興味のある皆さんとともに、学びを深めていくことができればたいへんうれしく思います。どうぞよろしくお願いいたします。

岡本 眞知子
精神看護学

本年度より、講師をさせていただく岡本眞知子です。私は、高知県立大学卒業後から今まで、精神科看護に携わっています。当時は卒後すぐに精神科を選ぶ新人は少なく、そのせいか、患者さんや職員の皆さんに可愛がってもらったものです。そのようにぬくぬくと育った私ですが、歳を経ると中間管理職や教育担当を任ぜられました。

しかし、「人を育てるということ」がうまくいかず悩んでいたところに、愛媛県での教職のお話があり、自分自身の学び直しも含めて、精神看護学の教鞭を執りました。対象喪失について学生向けのゼミをしたり、看護職の方々とは、ケアリングやセルフケア行動について一緒に研究もしました。声かけや眼差しで人の行動は変わっていくということを改めて感じました。

では、人の成長を促すには、うまく褒めたり叱ったりすればいいのでしょうか。それでは、いつまで経っても、褒め言葉や注意勧告に頼ってしまい、人は自立しないでしょう。アドラーは、その人が未来決めること、そしてそれを目指して歩むには「勇気づけ」が重要であると言いました。

精神看護学の知識や体験は教育や管理でも、私を助けてくれました。その一端をお伝えできればと思っております。

田中 裕也
日本近代・現代文学

 高知県立大学文化学部で日本近代・現代文学を担当しています。主に三島由紀夫を中心とした戦後文学と社会との関係性を研究しています。
 文学作品を読むということは何かとは一概には言えませんが、ひとまずは登場人物たちの人生をとおして喜怒哀楽などの感情を追体験したり、さまざまな教訓を得たりすることと言えるでしょう。そうした作品を読む「楽しみ」は、私も含め多くの読み手にとって代えがたいものがあります。しかしみなさんは小説を読むなかで、釈然としない場面に出くわしたことはないでしょうか。またカミュ「異邦人」のムルソーのように自分の意思とは全く異なるところで殺人を犯してしまい極悪な犯罪者として裁かれていく小説や、三島由紀夫「豊饒の海」四部作のように「輪廻転生」した人物に焦点を当てながらも最後は全てを否定していく小説などのように、決して単純に「楽しい」とは言えない作品も多くあります。
 どうやらそういった作品たちは、単純にその「物語」のなかだけで完結していないようなのです。セミナーでは少し「読む」訓練が必要な作品の「楽しさ」を知ってもらいたいと思っています。

渡邊 ひとみ
発達心理学

 高知大学では,発達心理学を担当しています。発達心理学といっても,いわゆる"赤ちゃんや子どもの発達"に限定される学問領域ではなく,人生のあらゆる発達段階(乳児期から高齢期まで)を対象としており,私自身は青年期と成人期を中心とした研究を行っています。毎回のセミナーでは,発達心理学に限定せず,様々な心理学領域をトピックとして取り上げる予定です。
 私は幼い頃から,民族・宗教間紛争,人種差別,進まぬ核軍縮などの問題に興味をもっていました。といっても,それら諸問題への答えを求めて心理学を学び始めたわけではなく,シンプルに「ひと」に興味をもっていたことがその理由です。先ほどの諸問題の話に戻りますが,解決のキーワードは何なのでしょうか?国政?経済?教育?歴史?文化?答えは一つではないと思いますが,私自身が辿りついた重要なキーワードは「自己」です。そして,日常の諸問題はもちろん,大きな問題の解決の糸口も「自己を知る」ことにあると考えています。それは無関心かもしれません。差別する対象がいることで得られる優越感なのかもしれません。自己の特権を譲りたくないという執着心なのかもしれません。私たちの日常には様々な課題がありますが,一番身近な「自己について深く考える」ことが,必ずや人としての成長をもたらし,また「多様性を認めること」そして「多様性を維持した上での共生」をもたらしてくれると考えています。
 ここまで根気強くお読みいただいた方は,「なんとまぁ,堅苦しそうなセミナーなのかしら・・・?」という印象をお持ちになられたかもしれませんが,どうぞご安心下さい(笑)。セミナーでは,みんなで体験したり,楽しく話し合いをしたりしながら,こころや自己/他者について学び,心理学の世界から日常の不思議を眺めてみたいと思います!どうぞ,お気軽にご参加ください。

ポーラ フェビアン
英語教育

English should be a fun adventure, so please relax, enjoy yourself, and try to say what you think about any topic that interests you---music, movies, current events..... Start with simple language for easy communication, explore and build. Remember the phrase, "Roman was not built in a day".

I am an American by birth, but a global citizen by life. I was born in the U.S. mid-west in an agricultural area, Ohio, but I grew up in a South African coastal city, Port Elizabeth, much like Kochi. I have lived more than half of my life outside of the U.S.A., with more than 30 years in Kochi. I have an educational background strong in science and business, but language with the focus on English for everyday communication is an important part of future globalization. Let's look, listen, and learn about the world together through an eye and ear on English.

Take it easy, have fun and "REST"--- R=relax, E=enjoy, S=speak up, and T=think about the many topics to explore.

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