所長ご挨拶
放送大学は、昭和58年に開設された、テレビやラジオ、そしてインターネット等による講義を、学びたい人が、いつでも、どこでも、各自の都合に合わせて学習が可能な大学です。また高知学習センター(以下、センター)は、放送大学の学生さんへの、よりきめ細かな学習サービスを提供する施設、高知地域学習センターとして、平成6年に設置されました。同センターは平成10年に現在のセンターとなり、現在、大学全体では約8万5千人、またセンター所属としては約530人の学生さんが学んでいます。
ところで、大学に入学すること、すなわち高等教育を受けるというのは、いったいどのような意味・意義があるのでしょうか。もちろん、資格や学歴の取得ということも大きな意味があるでしょう。しかし大学教育を受ける本当の意味は "真の教養"を身につけることであり、そこで得られた知識・経験・技術をもとに、フェイクニュース(デマ、誤情報)に惑わされることなく真実を見抜く力を持つことだと思います。いつ何時、何が起こるか分からない不確実・不透明な社会において、右往左往することなく、自分自身の考えを持って、きちんと対応していけるようになる事。これこそが、高等教育を受けることの真の目的だと私は思います。
放送大学では、様々な分野の授業が多数開講されており、比較的簡単に自分の興味のある科目を選んで履修することが可能です。自分の興味で受講科目を選択することは、幅広い教養のみならず異なる視点から物事を考える力を涵養してくれます。最近しばしば「生涯学習」という言葉を耳にしますが、当センター令和5年度第2学期の学位記授与式では、70代以上の学生さんが8名ご卒業されました。また令和6年度の入学生の中には最高齢89歳の方がおいでになり、いくつになっても"学ぶ意欲と知る喜び"を持ち続けていらっしゃいます。
当センターでは、講義だけでなく、どなたもが自由に無料で参加出来る「教養を深めるセミナー」、在学生と卒業生の両方で構成される「学友同窓会」、あるいは学生どうしのサークルや同好会活動なども積極的に行われています。高知学習センターでは、皆さんの"幅広い教養・真の教養"の習得に少しでも手助けになるよう、スタッフ一同が一丸となってお手伝いいたします。まずはぜひ一度、センターへおいでになるか電話等でご連絡を下さい。
高知学習センター所長
深見 公雄