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放送大学
愛知学習センター

伊藤ゼミ (対面):『新古今和歌集』を学ぶ

種別: ゼミ(対面)
講師:

伊藤 伸江

開催日時:

2024年4月19日(金) ~ 2024年7月5日(金) 13:30~15:00

定員: 20名
備考:

 『新古今和歌集』は、鎌倉初期の和歌の世界における一つの華やかな到達点と言えます。詠み出された和歌には、一首の内容を広げる試みとして整備された本歌取の技法が見られ、集が作られた時期は、後鳥羽院のもとで廷臣が歌を競い、女流歌人も登用され、文学史上特筆すべき時期でした。
 また『新古今和歌集』の表現する世界は、後世には、諸芸能・文化に広く浸透しました。連歌作者の心敬は、新古今の著名歌人たちの歌を学んでこそ、連歌の理解を極めることができると説き、茶道関係の書においても、定家の「見渡せば花も紅葉もなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮」の一首に、後世の茶人たちが簡素なわび茶の真髄を見たとする『南方録』の記述が見え、『新古今和歌集』から、深遠な世界を表現に含みこんだ歌が意識されていきます。
 今年度は、『新古今和歌集』から、すぐれた歌を取り上げて集の特質を理解していきます。毎回プリントを使用し講義をしますが、参考図書としては久保田淳訳注『新古今和歌集』(上下二巻、角川ソフィア文庫)などが通覧に便利です。

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