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放送大学
愛知学習センター

伊藤ゼミ (対面):新古今和歌集を読むⅡ

種別: ゼミ(対面)
講師:

伊藤 伸江

開催日時:

2025年4月18日(金) ~ 2025年7月4日(金) 13:30~15:00

定員: 20名
備考:

 『新古今和歌集』は、鎌倉初期の和歌の世界における一つの華やかな到達点と言えます。詠み出された和歌には、一首の内容を広げる試みとして整備された本歌取の技法が見られ、集が作られた時期は、後鳥羽院のもとで廷臣が歌を競い、女流歌人も登用され、文学史上特筆すべき時期でした。
 昨年度は、四季歌を取り上げて特徴を学びました。今年度は、『新古今和歌集』から、恋部や雑部に入る歌を取り上げて、秀歌を鑑賞し、集の特質をより深く理解していきます。中でも、恋歌については、室町期の歌人正徹が、『新古今和歌集』の撰者の一人であり、代表的歌人でもあった藤原定家について、「恋の歌は、定家の歌ほどなるは、昔からあるまじきなり」とほめています(『正徹物語』)。恋歌も、恋の芽生えから成就、終焉まで、時と共に変わる切なる心情を、いかに表現しているか、四季歌の特質に重ねて考えていきましょう。
 毎回プリントを使用し講義をしますが、参考図書としては久保田淳訳注『新古今和歌集』(上下二巻、角川ソフィア文庫)などが通覧に便利です。

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