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放送大学
長崎学習センター

所長ご挨拶

 昨年度は、新型コロナ感染症の流行とロシアのウクライナ侵攻による混乱の渦の中で過ぎてしまいました。本年度は、やっと新型コロナ感染症流行の下での制限された行動様式から抜け出せそうになってきました。今後は、個人の判断による自己防衛へと切り替わっていくと思われます。一方で、ウクライナにおける情勢はまだ予断を許さない状況です。

 今後の新型コロナウィルスとの向き合い方は、個人によってさまざまになると考えられます。別の見方をすると、新型コロナウィルスへの向き合い方の多様性です。ここで重要なのは、多様性という言葉です。多様性とは、違うところを認めるところから出発します。しかし、違っていることと正しいことは同一ではありません。違っていても正しい場合とそうでない場合があります。すなわち、その違いが正しいのかそうでないのかの判断も必要になります。特に、新型コロナウィルスとの向き合い方においては、個人の判断で様々な行動をとることが可能ですが、正しくない行動は厳に慎まなければなりません。今後、このような判断と行動が求められることになります。

 正しい行動をとるための基本は何かというと、正しい知識と正しい判断力です。それらは、学習を通してしか獲得することはできません。また、学習を繰り返すことによって知識と判断力は洗練されていきます。すなわち、より正しい行動をとるために、我々は日々学習しなければならないということです。このような学習を支えるのが放送大学であると思っています。また、放送大学はそうあるべきだと思っています。一方で、多様性を認めるためには複眼的な見方が必要です。複眼的な見方は、幅広く正しい知識の獲得によって身につくものです。すなわち、偏らない普遍的な学習が必要です。放送大学はそのような普遍的な教養教育を提供します。

 さらに、放送大学の学びの特徴は、意欲さえあればいつでも、だれでも、どこででも学べることです。私たち放送大学長崎学習センターの教職員一同は、学習者の知的欲求に応えるべく、教育内容の充実、サービスの向上に努力してまいります。自分の人生を豊かなものにするためにも、皆さんの学ぶことへチャレンジをお待ちしています。

令和5年4月1日 長崎学習センター所長
山下 敬彦

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