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放送大学
青森学習センター・八戸サテライトスペース

所長ご挨拶

【所長挨拶】

 今期の冬も昨年のように気温の上下がめまぐるしく、降雪もまた例年になく一度に大量降雪だったり、暖気で半分溶けてみたりとその繰り返しでした。これも気候温暖化の影響でしょうか。今はようやく春がやってくる季節となりました。今年も桜は早く咲きそうです。満開の桜とともにこれからの新しい年度に向けて、ふさわしい年でありますよう願ってやみません。

 さて、4月より新しく放送大学青森学習センターの学生となられた皆さんに簡単な私の自己紹介をさせていただきます。

 東京都福生市に生まれ小平市で育ちました。東京の郊外です。私立の保育園から始まり、私立小学校、私立中高一貫校に学び、それぞれが独特の校風の中で、最後の大学と大学院が国立でした。中高時代にオーディオ視聴機器と音楽鑑賞、映画鑑賞にはまり、今でも続いています。オーディオの機器デザインに興味を持ち始めたのが、今の専門につながっているかもしれません。

 大学と大学院では、伝統工芸の手作りに興味を持ち漆工芸の専攻に入りました。そちらの関係から当時の青森県工業試験場(現:青森産業技術センター弘前工業研究所)漆工部に採用されて青森県に着任しました。そのうちに津軽塗のデザインから県内の工業デザイン全般を研究開発することになり、当時まだ新しかった2次元と3次元のコンピューターグラフィックス(以下3DCG)のデザイン開発を命ぜられて、津軽塗のデザインから初めて産業デザインの3DCG開発を担当しました。慣れない当時のコンピューターに悪戦苦闘した思い出があります。産業デザインのために県から東京の中小企業大学校に派遣され、中小企業相談員の開発指導の講座に所属し、そこで立体デザインをコンピューターで行うことや色彩心理学の基礎なども学びました。手仕事の伝統工芸と、当時最先端の3DCGを組み合わせることの面白さを、今から35年ぐらい前から学べたのは大変幸いでした。その後、県内企業のCG導入指導業務など行い18年間務めた後、弘前大学の教育学部美術教育講座に在籍していた大学の先輩の退職に伴い後任として採用されました。青森県研究職員から国立大学教員職に転身です。

 大学ではプロダクトデザイン研究室に所属して、立体デザイン・工芸デザイン教育と県内企業における製品開発のお手伝い業務に15年間携わりました。その間の学生たちとの授業やゼミにおけるふれあいを通して、彼らの学習・研究・生活の手助けに微力ながら助力できたと自負しています。いつの間にか青森県に移住し38年以上たちました。

 現在は、放送大学青森学習センターに於いても大多数が社会人だろうと思われる皆さんと共に学ぶ意欲を大いに盛り上げて、今までの経験を生かしつつ一緒に学習して参りたいと思っています。今年1年間よろしくお願いいたします。

2025年4月1日

青森学習センター所長
石川 善朗

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