所長ご挨拶
中田スウラ所長の後任として、この4月から所長を務めることになりました、塩谷(しおや)です。どうぞよろしくお願いします。専門は、基礎法学の一分野である「法社会学」です。法学というと、憲法、民法、刑法などの法律の適用・解釈を研究する法解釈学を思い浮かべる方が多いと思いますが、法社会学は、広い意味での「法」が現実の社会の中でどのように機能しているか、また機能していないかを経験科学的な手法を用いて明らかにしていく学問です。法学の王道と言われる法解釈学とは異なり周辺領域に位置しますが、そのことが逆に、さまざまな学問(社会学、経済学、人類学、歴史学など)の知見を活かしながら「法とは何か」を考えることを可能にしており、私自身はそこに大きな魅力を感じています。
現代の複雑かつ多様な諸課題を解決して、一人ひとりが多様な幸せ(well-being)を享受できる社会を実現するためには、文系・理系、社会科学・人文科学・自然科学といった学問分野の枠を乗り越えて、あらゆる分野の知見を総合的に活用する「総合知」の構築が不可欠です。
放送大学は、「教養学部教養学科」という1学部1学科のみの単科大学ですが、6つのコースが用意されており、豊かな教養を培うとともに、実生活に即した専門的な学修を深め、幅広い学問分野を学ぶことができます。皆さんが、自分の興味や関心に応じて分野横断的に学び、さらに社会人としての経験知・実践知を学問知と結びつけることによって、「総合知」を生み出すことができるのです。
学びの扉は開かれました。さあ、新しい学びの世界へ、ともに一歩を踏み出しましょう。

福島学習センター所長
塩谷 弘康

