ホームページ

文字サイズ
放送大学
愛媛学習センター

教員紹介

愛媛学習センターでは、所長と8名の客員教員が皆さんの学習をサポートします。学生の抱えている修学上の様々な問題についてお答えする学習相談や、学生・一般の方向けの「公開講演会」を担当しています。お気軽にご参加ください。なお、「学習相談」の日時は変更されることがありますので、相談を希望される方は、事前に事務室窓口にお問い合わせください。
     

吉田 正広(よしだ まさひろ)
放送大学愛媛学習センター所長

専門分野:イギリス近現代史

自己紹介:私は、神奈川県横浜市出身で、1996年4月に愛媛大学法文学部に職を得て、松山の地に移り住みました。以来、26年間愛媛大学で西洋史担当教員を務め、2022年3月末に定年退職を迎えました。1年間のブランクを経て、愛媛学習センターにお世話になります。私の専門分野はイギリス近現代史です。今は第一次世界大戦の戦死者の追悼や戦争記念碑の問題を「悲しみの場」として、また、地域社会の問題として研究しています。法文学部時代に「四国遍路と世界の巡礼」研究に関わってたどり着いたテーマです。若い頃は1930年代イギリスの景気浮揚策としての「低金利政策」(「アベノミクス」に似ています)を様々な角度から調べ、イギリス福祉国家の成立と教会との関係についても考えてきました。明治以降の日本が近代化の中で常にモデルとしてきたイギリスについて、皆さんと一緒に学べればと思っております。

メッセージ:愛媛学習センターに集う学生の皆さんが少しでも良い環境で学ぶことができるよう、教職員一丸となって努力して参ります。学習の進め方をはじめ、修学上の様々な相談に応じます。気軽にお声をかけてください。

一色 正晴(いっしき まさはる)

専門分野:

自己紹介:

メッセージ:

城戸  茂(きど しげる)

専門分野:教育学

自己紹介: 2021年度から客員教員に就任いたしました。私は、公立学校教員を20年間、教育委員会の指導主事を7年間、文部科学省教科調査官・総括研究官を4年間務め、学校現場や教育行政の経験を生かしながら大学での教員養成に取り組んでいます。専門は教育学で、現在、教員を目指す学部生のほか、小・中・高等学校の現職教員の方々と学部卒業生が共に学ぶ大学院教育学研究科(教職大学院)というところで、生徒指導や特別活動に関する講座を担当しています。これからの教育においては、自分の価値を認識するとともに、相手の価値を尊重し、多様な人々と協働しながら社会の変化に対応しつつ様々な課題に柔軟に対応していく資質や能力を、学校・家庭・地域が連携を図りながら育成していくことが求められています。こうした教育の在り方について、体験活動の側面からアプローチしていきたいと考えています。

メッセージ: これまで、何度か放送大学の講座でお話をさせていだく機会がありました。幅広い年齢層の方々が受講されていますが、年齢に関係なく、学ぶことに対する熱意を持たれた方が多く、共に学ぶことの楽しさを私の方が教えていただきました。学びに対する熱意と様々な経歴をもった幅広い年齢層の方々が集う放送大学の強みを生かしながら、豊かな学びの輪を広げていきましょう。

水口 啓吾(みなくち けいご)

専門分野:

自己紹介:

メッセージ:

高橋 千佳(たかはし ちか)

専門分野:第二言語習得理論

自己紹介:2021年度より客員教員に就任いたしました。専門は第二言語習得理論で、特に、第二言語、つまり、外国語を習得する際に学習者間の違いを引き起こす心理的要因に興味があります。この分野に興味を持ったきっかけは、NHKのテレビやラジオ英語講座番組制作の仕事をしていた時に、講座で何年も学習を継続する人がいる一方、多くの人はなかなか学習が続かないのはなぜか、疑問に思ったことでした。そして、学習の継続にはどうも「動機づけ」といわれるものが関わっているようだということがわかりました。高い習熟度に達するのに長い時間がかかる外国語学習では、この「継続」という要素が非常に重要です。ただ、学んでいる外国語を使う機会があまりない環境で、特に強制力もないような場合、その継続はなかなか難しいとも思います。動機づけをはじめとして、学習を継続して高い習熟度に達する手助けとなる鍵をいろいろな角度から探しているところです。

メッセージ:外国語の習得は、簡単でないからこそやりがいもあり、学習の成果をコミュニケーションという場で実感することもでき、長い期間取り組む中で学習が楽しいと感じられるのではないかと考えています。出身地の愛媛で、皆さんと一緒に外国語の習得について様々な観点から考察していけることを楽しみにしています。

野田 裕久(のだ やすひさ)

専門分野:政治学(政治思想史)

自己紹介:2020年度から客員教員を勤めています。1959年、大阪市生まれです。1983年に東北大学法学部を卒業、1985年に京都大学大学院法学研究科政治学専攻修士課程を修了。京都大学法学部助手、愛媛大学法文学部講師、助教授を経て、2000年から愛媛大学法文学部教授です。「現代政治理論」「現代イデオロギー論」ほかを担当しています。最近の著訳書に、『自由の信条/保守の感性 政治文化論集』(2018年)、マイケル・オークショット『リベラルな学びの声』(2017年)など。主たる関心は、自由主義および保守主義の哲学的基礎と歴史的展開の究明です。研究のスタイルは〝人物本位〟型。講義の概要は例えば次の通り―。「自由と秩序」の問題に取り組んだ西洋の思想家を選んで、そ の言説の意味を解き明かす。(およそ17世紀から19世紀までの)古典からジョン・ロック、デヴィッド・ヒューム、エドマンド・バーク、アレクシ・ド・トクヴィル、ジョン・アクトン(アクトン卿)を、(20世紀以降の)現代からは、マイケル・オークショット、フリードリッヒ・フォン・ハイエクを取り上げる。別途に、自由主義と保守主義を巡る自説を述べる。―と、このような感じです。政治を考えるという営みには人間万般に渡る知見が要求されるのだとばかり、固有の専門分野を超えての領域にも関心が多々あります。良く言えば幅広い、悪く言えば取り散らかった〝学風〟でしょうか。

メッセージ:人間世界への興味はそのまま政治への興味でもあります。また政治への関心はそのまま人間世界への関心ともなります。ともに学び、ともに考え、ともに論じ合いましょう。

松枝 直人(まつえ なおと)

専門分野: 環境保全学 無機・物理化学

自己紹介: 2021年度から客員教員に就任いたしました。農学部の環境保全学コースに所属しています。物理化学から土壌学、粘土鉱物学を経て、現在は、途上国貧困層の飲料水の浄化に取り組んでいます。日本では蛇口を捻るだけで安全・安心・安価な水が出てきます。一方、途上国では水不足に加え、毎年およそ100万人が飲料水の汚染によって命を落としており、そのほとんどが乳幼児であるとされています。ヒ素・水銀・鉛などに加え、糞便性大腸菌などの病原微生物による汚染が広範かつ深刻です。日本などの先進国では科学技術とインフラによってこれら汚染物は容易に除去できますが、途上国貧困層の人々は、それらの恩恵に与ることができていません。そこで、物理化学・土壌学・粘土鉱物学の知識を活用して、家庭で子供でも使える安価な浄水ツールの開発に取り組んでいます。放送大学では、「化学」や「土」、「水」、「浄水技術」についてご紹介させて頂く予定です。

メッセージ: 私などよりもはるかに人生経験豊富な方々のお役に立てるかどうか、たいへん不安に思っています。他方で、自身の研究テーマを様々な分野、立場、経歴の方々にご紹介することで、全く新しいものの見方ができたり、思いがけないヒントを得たりするのではないか、との期待もあります。いろいろと学ばせて頂ければと思います。

森本 千恵(もりもと ちえ)

専門分野:

自己紹介:

メッセージ: 

西嶋 真理子(にしじま まりこ)

専門分野:公衆衛生看護学

自己紹介:2023年度から客員教授に就任しました西嶋真理子です。専門は公衆衛生看護学です。愛媛県の大洲保健所、宇和島保健所、伊予保健所で計6年間、保健師として働き、現在は、愛媛大学大学院医学系研究科看護学専攻に勤務して、20年近くになります。

保健師学生の教育を担当する傍ら、発達障害のある子どもを育てている親に対する支援やその研究に取り組んでいます。子どもに発達障害の特性が見られる場合、親は子どもの様々な症状にどう対応したら良いか悩まれます。けれども発達障害は、個性の延長線上にあるとも言えるため、日常生活に様々な支障をきたしていても、その理由を理解することが難しく、どうしてできないのかと思い、ついつい子どもに対して不適切な対応になりがちです。そうなると、子どもはますますうまくいかないことが多くなり、親はさらにイライラしていくという悪循環に陥ります。そのような袋小路に陥っているときに出会ったのが、オーストラリアで生まれた「前向き子育てプログラム(Positive Parenting Program; Triple P)」です。

子育ての技術を分かりやすく、前向きに伝えるこの方法は、発達障害等の障害の有無にかかわらず、すべての子どもを育てている親が使える技術です。親子の建設的な関係を育み、子育てをぐっと楽にすると同時に子どもの持っている能力を伸ばすことができると思います。育児不安のある多くの親や周囲の大人、誰もが身近で学ぶことができれば、どんなに素晴らしいだろうと思っています。

メッセージ:放送大学では様々なご経験を積まれた学生さんや先生方と出会えるのを楽しみにしています。Triple Pは、育児だけでなく、家庭や職場の大人同士の人間関係にも応用できると感じています。皆様と一緒により深く学び合えると、きっと新しい発見があると思います。

ページの先頭へページの先頭へ