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放送大学
熊本学習センター

所長ご挨拶

 放送大学は、大学教育を受ける機会への幅広い国民の要請にこたえるために、昭和58年(1983年)に設立されました。現在、放送大学の学習施設として、全国50カ所(各都道府県に1カ所、東京都は4カ所)に学習センターが設置されています。熊本学習センターは、平成3年(1991年)放送大学熊本ビデオ学習センターの名称で熊本工業大学(現:崇城大学)内に当初設置されました。その後、改組を経て、平成18年(2006年)に熊本学習センターとして、現在の熊本大学附属図書館横に移転致しました。

 熊本学習センターには、現在1,000名近い様々な年代の学生が所属しています。全科履修生、選科履修生、科目履修生を合わせると、18歳から50歳未満の方々が全体の54%を占めています(令和4年度第2学期)。一方で、60歳以上の方々も24%おられて、まさに熊本における生涯教育の拠点として学びの場を提供しています。熊本学習センターでは、心理学実験、臨床心理学演習を始め、対面で実施する様々な分野の魅力ある面接授業科目を準備しています。また、皆様方の学びの手助けをするために、私や客員教員が各専門分野に関連する質問や相談に応じる学習相談を設けています。さらに、熊本学習センター所属の在学生を対象として、少人数の特別講義である面接学習(愛称:サブレ)を教員ごとに毎月1回開講し、最先端の知見を教授陣から直接学ぶ機会も提供しています。

 私の専門分野は分子生物学で、大学院生の頃から40年以上、RNAについて研究を行ってきました。RNAは新型コロナウイルス(RNAウイルス)やmRNAワクチンで一般の方々にも良く知られるようになりましたが、実は、RNAには高校の教科書に書かれている遺伝情報を運ぶ役割以外にも様々な機能が見つかっていて、いくら研究しても謎は尽きず、いつしか、私にとってRNAは生涯に渡って追い求める研究テーマになりました。前職の熊本大学では、毎年多くの学生さん達と、研究室で朝から晩まで、共にRNAの実験をしてきました。学生さん達は、主体的に自分で考えて行う研究を通して、こちらが驚くほど、大きく成長していきました。放送大学で、皆さんと一緒に、新たな「知」を学び、それらを活かしていく創造の場を共有することで、皆さんが更に成長していく手助けをできればと思います。

放送大学熊本学習センター所長/熊本大学生物環境農学国際研究センター特任教授  谷 時雄


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