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放送大学
北海道学習センター・旭川サテライトスペース

社会的記憶としての集治監

        
講師 西川 克之
放送大学北海道学習センター 客員教員,前北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院 教授
開催日時 2025年10月25日(土)13:00~14:15
場所 オホーツク・文化交流センター(愛称:エコーセンター2000)
3階 学習室
(網走市北2条西3丁目3番地)
お申し込み方法

学習センターに電話(011-736-6318)でご連絡願います。

備考 ※会場開催のみ
参考資料

【講演概要】
 明治以降の北海道開拓においては、開拓使や北海道庁による政策のもと、屯田兵制度をはじめとする多様な移住が促進され、日本国内各地からの多くの移民が開拓の事業に携わりました。領地を失った旧藩士のように、そうした移民にはそれぞれの事情や背景はあったにせよ、そのほとんどは、多かれ少なかれ自主的な移住であったと言えます。一方で、1881年の樺戸にはじまる道内の5つの集治監には、明治政府による統治に反乱を企てて捕らえられた多くの「政治犯」が強制的に収容され、道路建設や炭鉱開発などの過酷な労働に使役されました。いまでこそこうした集治監は74件の「北海道遺産」のひとつに加えられていますが、従来はいわば北海道開拓の裏面史として各地域の歴史として語り継がれてきたと言えます。本講演では特に樺戸集治監を事例として取り上げて、集治監の歴史を「社会的記憶」として捉えなおした上で、北海道の近代化がどのような社会的・政治的力学のもとで進められていたのかを皆さんと一緒に考えてみたいと思います。

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