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放送大学
沖縄学習センター

所長ご挨拶

2025年4月より、8代目の放送大学沖縄学習センターの所長を拝命いたしました和田浩二と申します。

 私は1989年12月に九州大学農学部から琉球大学農学部に助手として着任し、2025年3月まで約35年にわたって琉球大学での教育研究および大学行政に携わってきました。ご存じのように、沖縄は広大な海域に、大小の島々からなる日本で唯一亜熱帯地域に位置する島嶼県で、古くから他府県とは異なる野菜や果樹など、地域特性を活かした農作物が生産されています。そこで、沖縄特産農産物のおいしさや健康維持・増進に関わる機能性についての教育研究を学生と共に長年行ってきました。そのような経緯から、沖縄学習センターにおいて2013年度に健康と健康食品に関する卒業研究の指導、2016年度と2018年度に「生活と福祉:食品の機能と食品加工」の面接授業を担当させていただきましたが、幅広い学びの場や多様な学生の皆様との交流などはこれまでの大学の環境とは大きく異なります。まずは私自身も沖縄学習センターの学生の皆様と一緒に学びながらのスタートとなりますので、どうぞよろしくお願いします。

 さて、放送大学では社会学、心理学、文学、環境学、健康学、情報学など、様々な教育分野をカバーしています。したがって、多彩な学問領域にアクセスして知識や視野を広げることができますし、さらに興味を持つ分野については卒業研究や大学院でより深く学んで専門性を高めていただければと思います。また、理論だけでなく実践的な学びとして、現場で役立つ知識や技術の習得も重視しています。そのなかで、沖縄学習センターでは、沖縄の重要な資源である伝統文化や観光産業、地域づくりなどに関連する分野について、これらを学びのテーマとして学生が深く掘り下げることで高いスキルを習得し、地域社会での活躍につなげていくことも目指しています。

 沖縄学習センターには2024年10月現在、1262名の学生が在籍し、年齢は10代から70代以上と幅広く、職業やバックグランドも多岐にわたりますが、自主的なサークル活動による交流が盛んに行われ、その活動成果を2023年度からは交流文化祭で公開しています。また、「自宅以外でも学習スペースが欲しい」、「気分を変えて学習に取り組みたい」といった学生は、視聴学習室・図書室や学生控室を利用でき、学習上の疑問や悩みには客員教員による「学習相談」を行っています。学生一人ひとりが自由にかつ効果的に学習でき、そしてキャンパスライフを十分に楽しめる環境を提供することが私を始め教職員の望みでもあります。

 最後に沖縄学習センターはこれまで広く地域社会に学びの機会を提供し、多くの学び手とともに成長してきました。私は、その歴史を受け継ぎ、沖縄での学びの場のさらなる発展に努めたいと思います。そして、学生の皆様が未来に向けて大きく成長していくことを楽しみにしています。

沖縄学習センター 所長
和田 浩二(農学博士・専門分野:食品科学、食品分析学)

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