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鳥取学習センター

鳥取学習センターへの入館禁止措置の解除 ―新型コロナウイルス感染症安全対策―

馴染みの学生さんの姿が学習センターに戻ってきました。鳥取学習センターでは、4月11日から新型コロナウイルス感染症対策の一環として講じてきた入館禁止措置を6月2日に解除しました。客員教員による学習相談やゼミナールの活動も6月16日から再開しています。これらの措置によって鳥取学習センターにようやく活力が戻りつつあります。

新型コロナウイルスは、地球上に新たに発生した人獣共通感染症です。人獣共通感染症は、普段は特定の動物種に限定的に発現している疾病の病原菌等が時間をかけて変異を遂げ、人間に感染して病気を引き起こすものです。昔からよく知られた代表的な人獣感染症として、ネズミを媒介にしたペストがあります。ペストは、14世紀に西欧で大規模に発生して著しい人口減少を惹起しました。現代の20世紀後半以降においても鳥インフルエンザやサーズ、マーズ等の新型の疾病が発生してきました。現代人の生活では、ペットや家畜に象徴されるように、人と動物の生活距離が短くなっていますので、人獣共通感染症による危険性が高まっていることに警鐘が鳴らされています。

新型コロナウイルス感染症は、2019年12月に中国において最初の発生が確認され、瞬く間に世界中を駆け巡ってしまいました。今もなおパンデミックと呼ばれる世界規模の感染拡大が続いています。人類は社会経済活動のグローバル化を急激に進めてきましたが、安全衛生の側面からそのひずみを露呈させることになってしまいました。

国内での急速な新型コロナウイルス感染症の拡大に対応して、国や自治体のリーダーシップのもとに安全対策が講じられてきています。3月13日には「新型インフルエンザ等対策特別措置法改正案」が成立したことにより、国主導による本格的な安全対策が生活衛生、経済、福利厚生等の側面から講じられるようになりました。大学教育に対しても3月24日に文部科学省によって「令和2年度における大学等の授業の開始について」が発表され、教育の混乱を回避するための緊急措置が講じられています。

放送大学では、国内の一般の大学と同様に2019年度末からの学内の諸行事について中止や延期の措置を講じてきました。NHKホールでの学位記授与式の中止を嚆矢にして、2020年度の面接授業の中止、一部科目のWeb会議等授業への転換、第一学期定期試験の「集合試験」から「在宅試験」方式への変更等の対策が矢継ぎ早に打ち出されています。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う混乱の中で、大学教育を不断に継続するためにこれまで予想だにしなかった措置をとらなければならない状況が生じています。国内にとどまらず世界の大学において、いま未曾有の経験が重ねられていると言って良いでしょう。

 新型コロナウイルス感染症の蔓延により大学の教育現場で混乱が起きている中で、大切なことは学生と教職員の安全を確保しながら、教育の質の低下を来さないように活動の継続に務めることです。放送大学は、幸いに放送メディアを利用した通信教育によって活動を行っているため、通学制の一般大学に比べてその分だけ学生教育に関わる障害を軽減することができています。しかし、定期試験の在宅試験方式への変更、学習センターにおける面接授業の中止、客員教員による学習相談やセミナーの中止等による影響は決して軽微ではありません。

 新型コロナウイルス感染症拡大の動きは、国内ではやや緩やかになってきた印象があります。緊急事態宣言を再び発動することのないよう、早期に事態が沈静化することを期待するところです。もちろん、社会活動のグローバル化が進展した今日では、日本と合わせて世界各国で同様の状況が創出されなければ私たちの日常生活を取り戻すことは困難です。世界の諸国が連帯して新型コロナウイルス感染症に立ち向かっていかなければなりません。私たちも日常生活において身の回りのできるところから安全対策に務めていきましょう。

             

     写真1.鳥取学習線センター入館禁止案内      写真2.同入館禁止解除案内

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