阿部ゼミ :歴史資料で読み解く経済の歩みと地域社会
種別: | ゼミ(対面) |
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講師: | 阿部 英樹 |
開催日時: |
2022年5月10日 (火) ~2022年6月28日 (火) 14:00~15:30 |
定員: | 15名 |
備考: |
経済史とは経済現象の長期的分析を進める学問です。長期的分析を歴史的分析といいかえることもできます。日本経済史は、経済面から日本社会の歴史を明らかにしようとする学問なのです。 このゼミでは、身近な地域の歴史資料に注目して、経済学の1分野としての経済史の方法について学びます。経済史の方法というと難しく聞こえるかもしれませんが、経済学を前提とした歴史的な考え方、歴史資料の読み方にふれてもらいたいと考えています。 歴史資料のなかでも、江戸時代から現代までの地域社会の変貌を物語る資料を中心にとりあげます。20世紀末からすでに言われていたように、21世紀には、グローバル化と情報化の急激な進展によって、江戸時代以来の歴史的な特質や伝統は、消滅の最終局面を向かえつつあるようです。 文書や碑文、絵図や写真等、様々な歴史資料を読み解き、地域社会の変貌過程をたどりながら、歴史的な特質や伝統の行方について、みなさんと語り合うことができたらと思っています。 今学期は、名古屋市とその周辺を対象に、幕末期から昭和戦前期の歴史資料を取りあげて、戦後名古屋の出発点となった原風景を読み解いて行きます。テキストは、ゼミの時間中に紹介します。 |