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放送大学
佐賀学習センター

所長ご挨拶

 諸泉俊介前所長の後任として、4月に着任いたしました。近年インターネットの発展とともに、多くの大学や教員がネット上に講義等を公開し、誰でも関心を持った事柄を好きな時に学べる環境が整ってきています。しかしながら、これらの多くは単発の知識を学ぶものが多く、また、その水準についても大きなばらつきがみられます。放送大学は、日本を代表する「Open University」のひとつで、体系的で一定の水準が保障された教育を提供している大学院課程をもつ大学であり、このような放送大学と関わることに、大きな喜びを感じるとともにその責務を果たすことの重大さを痛感しております。

 近年、教育の見直しに伴い「知識を与える受動的教育」から「主体的に学ぶ能動的教育」への改革が求められてきています。放送大学で学ぼうとする学生の皆さんは、自らの必要性や要求にもとづいた明確な目的をもって学ぼうとしている方々であり、正に主体的に学ぶ本来の教育を体現しているのが放送大学であるといえます。

 佐賀学習センターは、このような主体的に学ぶ学生の学習を支援すべく諸泉前所長のもとで、学生のニーズや佐賀の地域性を反映した面接授業の編成、学生の知識の深化と勉学意欲の向上を目指した公開講座・シンポジウムの開催、サークル活動の活性化、同窓会のさらなる発展、学生・卒業生と学習センター教職員との連携と対話の拡大など、「学生の視点を重視した」センターの運営を追及してきました。学習は本来主体的なものであり、学びの喜びも主体的な学習の成果として得られるものです。佐賀学習センターは、学生の皆さんのこのような学びを支援するために、これからも「学生視点の重視」を運営の方針として掲げ、学習支援の拡充・改善に努めて参ります。

 本年は、日本の近代化が本格的に開始された明治維新から150年であり、また、佐賀学習センターの設立20周年という節目の年にあたります。日本の近代化に果たした佐賀の役割を再認識するとともに、その変革をもたらしたものが佐賀藩の教育改革であったことに思いを馳せ、学習センターは、学生の皆さんがそれぞれに独自の課題を見出され、有意義な学生生活の中で豊かな学習成果を上げられることを切に願っております。

平成30年4月1日

佐賀学習センター所長
滝澤 登

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