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放送大学
石川学習センター

所長ご挨拶

 この度、令和3年4月より放送大学石川学習センターの所長として赴任することになりました千木と申します。金沢市内の地名に「千木」という場所がありますが、特に関係しているわけではありません。読み方は「せぎ」と言い、「せんぎ」ではありません。私はこの3月末に金沢大学理工研究域物質化学系を定年退職しました。専門分野は有機合成化学であり、医薬品開発につながるような化合物や機能性をもつ材料の原料となりうる化合物などの合成を行っていました。これらの知識をもとに、化学は生活に密着していることをこれからの私の授業として伝えていきたいと思っています。私の友人に、企業を定年退職後、放送大学から提供されている心理学や歴史学、さらには基礎力増強のため数学や物理学などの講義を聴講していた方がおります。その方の話によれば、放送大学の講義は好きな科目を自由にいつでも聴講できるので、たいへんすばらしいことだと言っておりました。生涯学習を行うにはとても便利な大学だと思います。

 さて、昨年の2月末頃から日本全国で新型コロナウイルス感染が拡大し、日本の大学のほとんどが遠隔によるオンライン講義を行うことになりました。私も金沢大学でオンライン講義をしなければならなくなりましたが、ノウハウがわからず、たいへん苦労したことを思い出します。放送大学本部の講義は基本的にオンライン講義であり、これからは様々な形態での遠隔講義が全国で幅広く実施されていくものと思われます。この石川学習センターでの講義は対面授業が基本ですが、コロナ禍が未だ終息しておらず、今年度もオンライン授業となるかもしれません。どちらの授業形態にしても魅力ある授業が提供できればと思っています。

 私は金沢生まれであり、これまで他の場所で長く生活したことがありません。また、私は大学生時代に邦楽のサークルに所属し、尺八を吹き始めました。現在でもそのサークルのOB/OG達で毎年合宿を行い、昔の思い出話などを語り合っています。石川県には輪島塗や加賀友禅、九谷焼などの伝統工芸をはじめ、能楽や邦楽、さらには多くの史跡など、全国に誇りうる伝統文化が数多く残っています。これらを石川学習センターの授業として提供することができれば、石川県の魅力をより多く感じてもらうことができることでしょう。

 以上、取り止めのないことを書き連ねてきましたが、石川学習センターが皆様に親しまれ、生涯学習の楽しみをより一層感じていただけるようになれば、所長としてたいへんうれしく思います。私も皆様と一緒に学んでいきたいと思います。

 今後ともよろしくお願いいたします。

石川学習センター所長
千木 昌人

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