ホームページ

文字サイズ
放送大学
群馬学習センター

所長ご挨拶

学びの楽しさ

 2022年4月1日より群馬学習センター所長を拝命している工藤から自己紹介を兼ねてご挨拶申し上げます。

 私の専門は量子化学計算を研究手段とする計算化学・理論化学です。計算化学という分野は一般にはあまり馴染の無いものかもしれませんが、私の場合は、主にケイ素を中心とする様々な元素を含む新規な構造や物性を有する分子の性質を量子化学等の理論に基づき、コンピューターを用いて研究しています。よって興味の対象は新しい分子の性質です。

 前職の群馬大学ではこれらの研究および学生の教育の傍ら、ここ10年間程は、群馬大学や同大理工学部の男女共同参画やダイバーシティ推進担当として、大学や学部の執行部に属し業務を行ってきました。この業務内容は勿論のこと、学内外の異なる分野や立場の様々な人達との交流を通じてこれまでに無い経験も多くさせて頂き、これらは私にとってこれまでの研究に関わるものとは異なる大変貴重な学びの機会となりました。

 皆さま良くご存じの様に、大学教員は学生の教育を主務とすることは勿論ですが、同時に各自の専門分野において全世界の研究者と渡り合っていく研究者でもあります。大袈裟に言えば、教科書に書かれていない新しい事柄を発見しそれを深化させていく開拓者です。研究を進めていく途上は学びの連続です。これは大変であると同時に大きな喜びを与えてくれます。まずは、自分が教育課程で学んだ基本的な知識が土台ですが、得てしてそれは完全ではなく時代に即して進歩もしていますので、その学び直しから始まり、学生時代には学んだことの無い分野の学問も必要になります。そして、それらは、それぞれの分野の研究者達によって新しい発見が齎され、時代と共に進化していくことを考えると、学びは永遠に続くことになります。永遠の学びは、研究者に限らず全ての人に必要なことに思えます。

 放送大学では、ご存じの様にテレビやラジオ等による放送授業の他にも、一般の大学と同じオンサイトの面接授業や昨今のコロナ感染下で瞬く間に普及したオンライン授業、ライブWeb授業等多様な学習方式が用意されています。また、全国共通の充実した放送・オンライン開講科目に加えて、ここ群馬の地域性を活かした専門性の高い面接授業も開講されていることから、学びの場としてここを選択された皆さまのご期待に必ずや沿えるものと確信しております。更に、群馬学習センターは全国でも有数の学生サークル活動が盛んな学習センターです。友人や同志と一緒の学びは互いに支え励まし合えることで効率的ですし楽しいものです。

 皆さま、是非ともこれらのメリットを活用されてこの放送大学群馬学習センターでの学びを楽しまれ、今後の更なるご活躍のための糧として頂ければと思います。センター教職員一同そのお手伝いをさせて頂きます。どうぞよろしくお願い致します。

群馬学習センター所長
工藤 貴子

ページの先頭へページの先頭へ