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放送大学
岐阜学習センター

教員紹介

岐阜学習センターでは、客員教員8名が勤務しています。 主な業務は、センター運営、セミナーの開催、面接授業企画・立案・実施、学習相談等を担当しています。
                        
     

板倉 憲政(イタクラ ノリマサ)
専門分野:臨床心理学

 臨床心理学と家族心理学を専門とし,主に不登校・引きこもり,DVや虐待,トラウマ等の支援を行っています。その他にも若手心理職を対象としたグループ・スーパービジョンを定期的に実施しています。家族にまつわる問題は,家族成員の対処行動(何とかしようと頑張っていること)が不幸にも問題を維持させてしまっていることが多々あります。家族心理学では,家族の既に上手くいっている対処行動やリソースなどを支援に活かしていきます。
 セミナーでは,家族心理学に関する考え方を少しでもわかりやすくお伝えできればと思っています。

 

伊東 英(イトウ スグル)
専門分野:ドイツ文学・外国語教育

 ドイツ文学のかつての黄金時代であったロマン派文学を研究対象とするとともに、外国語教育(教授法)についても興味をもっています。大学ではもっぱら初級ドイツ語教育に携わり、外国語学習における日本人学習者の長所と弱点も肌感覚で理解できました。
 セミナーにおいては、初級レベルを終えて実践的なドイツ語力養成を目指している方々に向けて、さまざまなジャンルからテキストを選択し,丁寧に読み進めていくことで、ドイツ語の文法・語彙・発音等を確認しつつ、ドイツや広い意味でのドイツ語圏文化の理解を深めていきたいと思います。

小嶋 智(コジマ サトル)
専門分野:地球科学

 2024年4月より放送大学岐阜学習センターの客員教員となる小嶋です。皆さんと一緒に学問を探求することができることを楽しみにしています。
 私の専門は地球科学です。我々の生活の場である地球という太陽系第3惑星を対象にした学問です。その中でも地質学、もっと狭く言うと造山論を専門としてきました。昔から人々が問い続けてきた、「山はなぜ高い?」という素朴な疑問に答えようとする学問分野です。その研究のために日本はもとより、極東ロシア、インドネシア、タイなどの環太平洋造山帯の国々、インドヒマラヤやヨーロッパアルプスなどの山脈、そして南極大陸やカナダ北極圏諸島まで足を伸ばし調査を続けてきました。最近は、高くなった山はどんなふうに壊れ、崩れていくのかということにも興味を持ち、山の一生をトータルに研究しています。私のそんな経験を皆さんと共有し、楽しく学問の第一線に触れられたらと思っています。よろしくお願いいたします。

杉山 佐由美(スギヤマ サユミ)
専門分野:老年看護学・在宅看護学

 2024年4月から「地域・在宅看護論 実際の看護を踏まえて」のセミナーを担当する杉山です。
 セミナーでは、在宅看護学概論の復習と共に地域・在宅看護論、実際に在宅看護を実践した経験から、教科書にないお話もしていきたいと思います。どのような健康状態であっても、自分らしく地域で暮らし続けられるよう医療・福祉・看護に関わる専門職が介在し、お互い連携・協働しながら、地域の対象の方にケアを提供しています。今回は、看護師という視点で、地域の方の生命や健康をどう守っていくのか、病院ではなく住み慣れた自宅で亡くなりたいと希望される在宅での見取りについても少し触れていきたいと思います。
 また、面接授業では、在宅での看とりの実際や課題についてもお話ししていきたいと考えています。

長野 達也(ナガノ タツヤ)
専門分野:経済学(経済政策論・国際マクロ経済学)

 令和4年(2022年)4月より岐阜学習センターの客員教員を務めています。専門は経済学の中でも経済政策論という分野になります。研究テーマは貿易摩擦問題です。
 皆さんは、米国のトランプ前大統領がほぼ毎日のように「Fake news!(ウソのニュースだ!)」とSNS発信で発信していたのをご記憶でしょうか? 確かに、トランプ氏の発言も含めて、世の中には経済学的な観点でいえば、全くの間違いとしかいえないような議論が溢れています。それがただの床屋談議で終われば実害はありません。しかし、そういったいわば「トンデモ」説に基づいて政策が決定され、私たちの生活に無視できない影響を与えているとしたら、ただの笑い話では済みません。
 間違った経済常識を正す試みとしては、ポール・クルグマン(Paul Krugman)氏の著作がよく知られています。ただ、「それは間違いだ」と指摘するだけでは間違いはなくなりません。場合によっては間違いを指摘された側が感情的に反発することもあるでしょう。経済問題についての間違った主張を減らすには、「なぜ、そういう間違いが広まるのか?」を考える必要があります。
 経済学を「株や為替で儲ける方法についての学問」だと捉える誤解はさすがに少なくなりましたが、どんな学問分野でも世間一般の常識と専門家の常識とは大きく異なっていると思います。もし、世間常識であらゆる問題が片付くのなら、およそ学問は不要でしょう。しかし、それでは済まないからこそ、学問は必要であり、学ぶに値するといえます。皆さんにとってこの講座が興味深く「目からウロコが落ちる」体験となるようよう精一杯努めたいと考えています。

早川 享志(ハヤカワ タカシ)
専門分野:食品栄養学

 令和2年3月末に岐阜大学を定年退職し、現在は、名古屋女子大学短期大学部・特任教授として食品系の教育に携わる一方で、放送大学客員教員としてセミナーを担当させて頂いております。
 私の専門は「食品栄養学」ですが、セミナーでは食品を栄養のみならずいろいろな観点から取り上げて「食品・栄養・健康よもやま話」という題目で、その時々に関心のある内容をオムニバス形式で話をさせて頂いております。食品・栄養・健康をキーワードに関連した話題に触れながらセミナーを進める予定です。
 令和4年3月段階では、食品衛生に関わる内容でセミナーをしております。最近は食の安全に関心が高まっており、規制値を超えた食品や、包装ミスの食品が廃棄されたとの報道があります。食品を無駄なく利用する観点からは廃棄は避けたいところです。外国の事例を紹介しつつ、どうしたら良いのかということもこの先お話ししたいと思います。よもやま話ですので、どこに話が飛ぶか分かりませんが、興味のある方は、受講頂ければと存じます。
 セミナーはほぼ隔週水曜日午前中の開講です。

速水 悟(ハヤミズ サトル)
専門分野:メディア情報学

 2021年より岐阜学習センターの客員教員を務めています。専門分野はメディア情報学です。20年近くつくばの国立研究所で音声認識の研究に従事しました。その後、岐阜大学では音声・言語・画像を中心に教育と研究を行ってきました。現在の本務先は知覚情報システム研究所です。
 セミナーでは、企業の活動において人工知能技術を活用するために必要な知識とはどのようなものか解説します。その基礎として、データ分析と機械学習について、学習します。製造業における活用事例について、成功パターンと失敗パターンがどのようなものか議論したいと思います。また深層学習を中心として、最近の研究動向を紹介します。

福士 秀人(フクシ ヒデト)
専門分野:獣医学・微生物学・ウイルス学

 2024年4月からセミナーを担当いたします。2019年末に発生し,社会的な問題となったCOVID-19や,毎年冬に流行し私たちを悩ますインフルエンザなど,感染症は私たちに大きな影響を与えています。歴史の中では様々な人物が感染症で亡くなっています。例えば紫式部と関係の深い方に藤原道長がいますが,藤原道長のお兄さんたちも感染症(おそらく天然痘)で亡くなっています。感染症はCOVID-19やインフルエンザだけではありません。赤ちゃんの下痢を引き起こす感染症や,幼少期から若年期にかかりやすい麻疹や,高齢者にとって大きな問題である帯状疱疹や肺炎など,現在も様々な感染症があります。一方で天然痘や牛疫という二つの感染症を撲滅することができました。令和5年度には面接授業で「歴史を変えた感染症」を行いました。皆様と一緒に感染症を考えることができました。セミナーではあらためて感染症の歴史を振り返るとともに,面接授業では十分に触れることができなかった感染症の原因となるウイルス・細菌はどのような存在なのかについても理解を深め,これから感染症とどのように向き合うかを一緒に考えましょう。

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