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放送大学
福岡学習センター・北九州サテライトスペース

所長ご挨拶

「新年のご挨拶」
 

 新年明けましておめでとうございます。本年も皆様にとって健やかな年、飛躍の年となられますようお祈り申し上げます。

 新年の始まりは、世界各地でカウントダウン花火やニューイヤー花火が打ち上げられ、その美しい光景に心躍るものです。歳時記では花火は夏~秋の季語となっており、日本では花火は死者を弔うため盆や彼岸などの行事と結びついてきました。しかし、冬の花火は綺麗に見えます。これは気温と湿度が原因です。冬の冷たく乾燥した空気では屈折が起こりにくく、遠くが見えにくくなったり歪んだりせず、綺麗な花火が見えるのです。冬の花火は夏とはまた別の神聖で特別な雰囲気があります。ニューヨーク、パリ、ラスベガス、ロンドン、台北などでの新年カウントダウンの花火の様子はTVで放映されたり、ネット中継されたりと、日本に居ながら楽しむことができます。

 この美しい花火には、ちょっとした化学の魔法が潜んでいます。炎色反応といい、元素によって燃える色が異なるという性質を利用しています。ナトリウム(黄)、ストロンチウム(赤)、バリウム(緑)、銅(青)などの元素ごとに特別な色を発するので、これらの元素を含む火薬を巧みに調合し、上空で広がった後に色を変化させていくのです。色の三原色は赤、青、黄で混ぜると黒色になりますが、光の三原色は赤、緑、青で混ぜると白色になります。色調や色変化は、もちろん花火師さんの調合の腕にかかっています。夜空を彩る美しい花火を支えるのも科学の知識です。知識の深化とともに新たな発見がありますよう、福岡学習センターを通して一緒に学んで頂ければ幸いです。

 ところで新年早々ですが、大切なお知らせがあります。福岡学習センターが入っている建物が大改修されることになり、4月中旬には仮移転します。仮移転する建物は現在の場所からほんの少しだけ離れた筑紫図書館が入っている総合研究棟(C-CUBE)ですので、大きなご迷惑をおかけすることなく運営できると思っています。詳細は次のページに記載しておりますのでご確認ください。仮移転のため、1年間は新しい環境となりますので、気分を新たにして、楽しい学びにしたいと思っています。

 また、もうすぐ単位認定試験が控えております。テキストや授業内容をチェックして、しっかり準備を整えて、自信を持って臨んで頂くよう期待しております。

 本年もどうぞよろしくお願い致します。

令和6年1月1日 福岡学習センター所長
久枝 良雄

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